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国際女性デーにエンジニア職についてみんなで考えてみた

3月8日は「国際女性デー」。国際女性デーは、国際婦人年である1975年3月8日に国連で提唱され、その後1977年の国連総会で議決されて以降、女性の生き方を考える日として世界中で親しまれています。今年の国際女性デーのテーマは「ジェンダー平等のためのイノベーションとテクノロジー」。この機会にウイングアーク1stが語らねばどうする!と、有志のメンバーで座談会を開いてみました。メンバーは全員覆面で、忖度なしのトークを繰り広げてもらいましたよ。

◆参加メンバーのプロフィール
・新卒入社の現役エンジニア(女性)
・中途入社の元エンジニア、現マネージャー(女性)
・サステナビリティ推進室長(女性)
・中途入社の元エンジニア、現マネージャー(男性)

モノづくりのやりがいがあるエンジニア職 ジェンダー問題を感じたことはある?

―本日のテーマである“エンジニア職”の魅力はどのようなところにありますか。
 
新卒入社の現役エンジニア
:一つ目は、モノづくりの楽しさです。私は手先が不器用で物理的なモノづくりは上手にはできないのですが、ITなら手先の器用さは関係なく、モノづくりを楽しむことができます。二つ目は、自分がつくったものが人の役に立ったり喜ばれたりするところです。この点に最もモチベーションを感じますね。
 
中途入社の元エンジニア、現マネージャー:私もまったく同じです!(笑)モノづくりが好きなこと、そして使った人が喜んでくれることがうれしいですね。
 
―そのエンジニア職ですが、中途入社の方に答えてもらったアンケートでは3/4の方が弊社に入社する前はジェンダー問題を感じたと答えています。具体的に経験したことがあれば教えてもらえますか

中途入社の元エンジニア、現マネージャー:私は幸い、嫌な思いをすることはなかったのですが、エンジニア職に就いていた前職では女性の数は非常に少なかったですね。女性は全体の1割くらいしかいなかったと思います。男女関係なく徹夜もある職場だったので、結婚、出産を経てエンジニア職から離れる女性がほとんどでした。ひとつ年齢が下の女性が産休、育休を取得して戻ってきたのですがその例が初めて。それくらいライフステージの変化により離職したり部署異動になる女性が多かったです。
 
―一方、ウイングアーク1stに入社してからのアンケート結果はこちらです。転職前の職場よりジェンダー問題を感じにくいと読み取れます。

中途入社の元エンジニア、現マネージャー:弊社は、働き続けやすい制度が整っていると感じます。また、弊社の業務内容が自社製品開発ということで、時間をある程度コントロールできやすいことも大きいと思います。一方、クライアントからの請負がメインの会社だと、期日を守るのが絶対でスケジュールの融通は利きづらいので育児などとのバランスがとりづらい部分があるのかもしれません。
 
―一方、新卒入社の方に答えてもらったアンケートはこちらです。入社後ジェンダー問題を感じたことが「とてもある」という方がいるのが気になりました。

新卒入社の現役エンジニア:私は「女性を育ててみたいから」という理由でチームにアサインされたことがあり、なんだか違和感を覚えました。また一部ではありますが別部署の人で「チーム内で女性だから優しくされているはず」という思い込みを押しつけてくる人もいました。実際はチームの中に性別で区別する人はいなかったのですが……。
 
中途入社の元エンジニア、現マネージャー:中の実情を知らない人の方が、勝手な想像で言ってくることが多い気がしますね。私は「女性の方が細かなことに気がつくよね」と言われたことがあります。その時は気に留めなかったのですが、今思うと、気になる人もいる言葉だなと思います。
 
サステナビリティ推進室長:男性同士のネットワークにより、身近な人を引き上げやすいという傾向はあるのかもしれませんね。「数」の面でやはり女性のエンジニア職の人が少ないのは影響している気がします。

女性のエンジニアの「数」が少ないことによる弊害は?

―以下の質問の自由回答欄でも「ロールモデルが少ない」、「女性の管理職が少ないから前例が少ない」という回答が寄せられました。「数」として、女性のエンジニアの少なさは明らかですね。

中途入社の元エンジニア、現マネージャー:弊社でも例えばマーケティングの部署などでは女性の方が多かったりしますよね。その点、エンジニア職の女性の少なさは感じます。また、私がいる部署では子育て世代が少ないので、ライフステージが変化していく女性のエンジニア職のロールモデルは少ないです。
 
新卒入社の現役エンジニア:うちの部署では女性がそもそも少ないのでロールモデルを目にする機会自体が少ないのですが、男性の育休取得者が多いので、ライフステージの変化による働き方の変化は目にすることはできているかもしれません。
 
サステナビリティ推進室長:女性の先輩がライフステージの変化を経ても元いた場所に戻れる人が増えてくると、ロールモデルも見えてくるのだろうと思います。数が多いほど「こういう風になりたい」はもちろん、「こういう風になりたくない」例も見ることができるようになることは、それぞれがキャリアを検討する上でプラスになると思います。

社内の制度は充実している。でも、そもそも幼少期からの教育が……

―そんな中、下記の質問への回答では、弊社は女性のエンジニアにとって活躍しやすい職場だと捉えられているようです。

新卒入社の現役エンジニア:男女分け隔てなく評価されていると感じますね。

新卒入社の現役エンジニア:他の会社と比べてもいい方なのかなとは思います。社内制度も充実していて、先ほども言った通り男性の育休も多くの人がとっていますね。ジェンダーにまつわる問題は、会社の問題というより、もっと幼少の頃の教育から関わっている気がしているんです。
 
中途入社の元エンジニア、現マネージャー
:何の疑いもなく理系は男性、というイメージが植え付けられてきた気がしますね。「技術・家庭科」の教科が私の代からやっと共修になった世代ですから、得意不得意に男女差があると当然のように世間が受け止めていた気がします。
 
新卒入社の現役エンジニア:私はその後の世代ですが、それでも高校の時の理系クラスは圧倒的に男子が多かったです。実際の得意不得意はもちろんあると思いますが、イメージや思い込みに引っ張られて選択している部分もおおいにあるのではと思います。

サステナビリティ推進室長:幼少の頃の体験は重要ですよね。弊社社員による子どもIT教室「Little IT Engineer:LITE 1(ライトワン)」 の運営に関わっていますが、子ども達には性差なく学ぶ機会を提供したいと心から願っています。

「女性エンジニア」という言葉がなくなる未来へ


 
―そんな中、ウイングアーク1stとして女性のエンジニアを増やすためにはどうしていったらいいと思いますか。
 
新卒入社の現役エンジニア:そもそも私は「女性エンジニア」と呼ばれることや、ひとまとめにくくられてしまうことに違和感があります。「女性だから採用しよう」みたいなことは違う気がします。
 
中途入社の元エンジニア、現マネージャー(男性):採用の際にエンジニアの「女性枠」があるかといえば、まったくないのでそういう発信の仕方をするのは違いますね。
 
サステナビリティ推進室長:ただ、現在は女性のエンジニアがあまりにも少ないので、増えることで新たな価値を生み出すことへのプラスの効果はあるなと思います。男女平等が当たり前で育ってきた世代がどのようなことを考えているのか、経営層と語り合う機会があればいいかもしれないですね。単に「女性のエンジニアを増やす」ではなくて、内部の意見をすくいとって採用に生かしていく方向で「ウイングアーク1stらしさ」を追求していくことも考えていきたいですね。
 
新卒入社の現役エンジニア:その先に、「女性エンジニア」という言葉がなくなる日がくればいいなと思います。
 
 
 
―みなさんありがとうございました!

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