フルリモートワークの中で模索した”絆“ 試行錯誤の3年間に迫る
2020年2月末から完全リモートワークに移行したウイングアーク1st。今年の2月で3年となりました。この間、ともすると希薄になりがちなメンバー(社員)同士のつながりを向上させようとさまざまな施策で奮闘したのが、全社横断プロジェクトチームの「カルチャーコミッティ」、略して“カルコミ”の皆さんです。本日は、カルコミのメンバーの3名にインタビューし、この3年間の挑戦を振り返っていただきました。
メンバ一人ひとりが”特別な信頼関係”を築くことを目指して
―皆さんがメンバーとして活動している「カルチャーコミッティ」(以下、カルコミ)について教えてください。
丹波:ウイングアーク1stの企業文化を支えるコアバリュー「Build the Trust」や行動指針を社内に浸透させる活動を担う社内横断のプロジェクトチームです。有志の集まりで、私は以前から組織文化醸成のプロジェクトに関わっており関心が高かったため参画しました。
小竹:コアバリューを含む企業理念が刷新された2018年3月から組織文化を定着させるために活動がスタートしました。カルコミが目指す「Build the Trust」が浸透した状態とは、メンバー一人ひとりが”特別な信頼関係”を築いていること。
社内には多様な職種の人々がいるのですが、自分自身が働く上で他の部門の人々との壁を感じることがあったため、それを取り除きたいという思いから活動にジョインしました。
本郷:私は中部営業所(名古屋)を拠点に働いていますが、以前は他拠点との接点があまりなく別の会社で働いているかのような感覚になることもありました。そのため、カルコミで拠点間の壁をなくしてもっと全社で交流する機会をつくりたいと思い、ジョインしました。現在カルコミでは社長含め19名が活動していますが、東京、名古屋の他、大阪や新潟のメンバーもいます。
イベントのオンライン移行やオンラインならではの企画を試行錯誤
―具体的な活動内容について教えてください。
丹波:大きく分けて3つの方向で活動を行っています。まずは“コアバリューを感じるための活動”で、経営トップの考えを週に1度全メンバーに直接オンラインで届ける「Morning Session」やコアバリュー浸透のための「Core Value Session」を行っています。
次に“個々を知る活動”として、主に中途メンバーの方をフィーチャーした「お仕事ヒストリー」や、シーズンイベントなどを実施。そして“組織の壁を越える活動”として「組織間コラボワークショップ」などを開催しています。コロナ禍以前から行っていたものもあれば、コロナ禍以降に開始した取り組みもあります。
―コロナ禍前から行っていた取り組みは、どのように変化しましたか。
小竹:「Core Value Session」は全社員対象の取り組みで、コロナ禍前はオフライン開催でした。グループで協力して工作しペーパータワーを完成させよう、というリアルな場ならではのワークショップでしたので、オンラインではどうするか頭を悩ませました。
―どのように対応したのでしょうか。
小竹:チームで協力して何かをつくりあげることを重視して、オンライン上でパワーポイントを共同作業し、Web会議で使用する背景をつくろうという企画に変更しました。リモートワークがはじまったばかりでZoomの使い方すらよくわからない中で “グループ分けはどうしようか。ブレイクアウトセッションというのを使ってみようか”などとメンバーで試行錯誤しながらつくりあげていきました。
―コロナ禍以降に開始したオンラインならではの取り組みはありますか。
本郷:クリスマスや七夕に行うシーズンイベントですね。イベントにちなんだゲームをチーム対抗で行い、上位チームには景品を進呈。ゲームを通して参加者同士でコミュニケーションをとることで、他の参加者の人柄を知ることができ、盛り上がるイベントとして定着してきました。
また、これまでの経歴を通して中途メンバーを知ることができる「お仕事ヒストリー」はコロナ禍前にも行っていたイベントですが、オンラインでは視聴者が入力したコメントが画面にリアルタイム表示されるような仕組みや拍手アイコンなどを取り入れたことで、より一層盛り上がるようになりました。
オンラインイベントになったことで他拠点に入社してきた人のことも気軽に知ることができる機会になり、さまざまなイベントの地域の垣根がなくなっていることは歓迎できる変化ですね。
オンラインの難しさ、アイデアで超えたい
―逆に、オンラインになって難しいなと感じたことを教えてください。
小竹:「組織間コラボワークショップ」はコロナ禍前にパネルディスカッションを中心とした内容で企画していました。コロナ禍前にオフラインで開催した際はリアルタイムで参加者の熱気が感じられたのですが、コロナ禍後にオンラインで開催したときは、参加者の反応が伝わりづらく単なるウェビナーのようになってしまい難しさを感じました。そこで、グループごとのディスカッションワークを行うイベントに変更しました。
丹波:このイベントに限らず、オフラインだとイベント終了後に参加者で飲みに行ったり、後日社内ですれ違って挨拶を交わしたりと交流が自然と生まれるチャンスがありますが、オンラインではそのような機会が少ないので出会った人の印象が残りにくく、つながりとして発展していかない傾向があるのが課題だと感じます。継続して行い、同じメンバーと複数回会えるような仕組みづくりを考えていきたいですね。
―その他に今後行っていきたいことはありますか?
小竹:丹波さんの話ともリンクしますが、「組織間コラボワークショップ」の内容を見直しして、新たな取り組みとして「Core Value Power Lunch Session」という2か月間同じグループメンバーで参加してもらうような枠組みを考えています。2か月間でメンバー同士がしっかりと関わり合うことで、ワークショップ終了後にも交流が続いていくようなつながりを醸成していきたいです。
本郷:自由な交流の場も必要だと考え、トークテーマは設けつつもゆるくお喋りができる「フラットカフェ」という月1回のイベントを開始しましたので、継続していきたいですね。また感染状況にもよりますが、オフラインで集まる特別な機会も創出していきたいです。今まで多拠点のメンバーが集まるのは東京が多かったのですが、今後はそれぞれの地域柄を生かした拠点ごとのイベントなどに全国から集まってもらえるような仕組みも考えていきたいです。
丹波:どこかの拠点で集まる場合に、他拠点のメンバーが「アウェー感」を感じない仕組みをつくっていきたいです。コロナ禍前までは当たり前だったオフラインで会うということは、今では特別なイベントになっている。だからこそ、オンラインで普段から気軽にコミュニケーションをとり関係性をつくっておけば、「アウェー感」は感じないし、オフラインで会う機会がより意味があるものになると思うのです。オンラインがメインの環境下でも「一人ひとりが特別な信頼関係を築く」という目指すところは変わらないので、新しい信頼関係の築き方をこれからも追求していきたいですね。
丹波さん、小竹さん、本郷さん、ありがとうございました!
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