Business Document事業部 執行役員 崎本が振り返る2024年プレスリリースTOP3とこれから
2025年の始まりの月ということで、今回から弊社の中核を担う2つの事業のトップリーダーインタビューを2回にわたりお届けします。初回は、Business Document事業部(以下BD事業)執行役員の崎本に、2024年に弊社が発表したプレスリリースをもとに、印象に残るTOP3について振り返っていただきます。それではどうぞ!
――弊社は2024年3月から24年度として多くの企業活動を行い、12月末までに50件以上(平均すると週に1本以上)の対外発表を行っています。その中でも崎本さんが印象に残っているTOP3の発表はどんなものがありますか?
崎本: まず3位から行きたいと思います。3位はですね、9月末に発表した大企業向けの統合帳票クラウドサービス「invoiceAgent Enterprise Cloud」。
これは、我々がオンプレミスで培ってきたノウハウを、さらに多くのお客さまに提供したい考えから生まれたのですが、それなりの規模のお客様でも、クラウドで大規模に帳票運用をしていただけるということを、わかりやすく発表できたのではないかと思っています。
そして2位は、3月末に発表した藤田金屬株式会社様の帳票基盤ソリューション「SVF Cloud」と電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」の導入事例です。
この事例は本当に素晴らしくて、単なる帳票の電子化ではなくて、請求書は取引された翌日に、WEBで取引先が請求書をダウンロードできるほか、CSVデータもお客様にお渡しされていて、それによってデジタルデータでの配信・受領が成立しているんです。帳票って「紙で送ってくれる方が楽」という声がまだまだ多いのですが、この事例では、「あ、なんかデジタルデータで送ってくれるのだったらそれもいいかも」とお客様の取引先にも思っていただいたと思うんですよね。そのため、紙からWeb配信への移行率がかなり高くなっているんです。(藤田金屬様は、2024年3月の発表時点で、2千数百社の9割以上の取引先に対して、請求書、納品書、ロス買取明細書、加工報告書の4種類の帳票を月間で約20,000通Web配信されています)
それゆえに、プレスリリースのタイトル「紙帳票の電子化とWeb配信で投資額回収を上回る年間約1,700万円のコスト削減」にもありますが、コスト削減いただいた数字が非常に大きく、他のお客様からの注目度が高いのです。
1位はかなり迷ったのですが、ここ数年毎年弊社が発表している定点調査「企業間取引の電子化に関する実態調査2024」の発表ですね。
調査内容が素晴らしくないですか?世の中、お客様がどう考えているのか?というのがよくわかって大変興味深く、毎年、どういう結果が出るのかを楽しみにしています。
例えば「ツールの散在問題」。「ツールが散在している!」という声の可視化とか、「散在しているんだけど、それを統合してほしい」とか、そういうことがわかっているわけですけど、つまるところ、デジタル化が進んだようでも便利になっていないんです。紙の方が郵便でくるから、ある意味トレイにガサッとおかれてしまえば、それを処理するだけなのですが、様々なシステムを利用すると、それぞれのシステムを運用しないといけない。もうこの時点で面倒くさそうです。でも本当は、ツールが散在していたとしても、自動的に一つのシステムで管理できれば、別に散在していてもいいと思うんですよね。そういうところが「統合してほしい!」という世の中の想いにつながってくるのではないでしょうか。
(この調査結果をもとに、私たちはまだ「昭和」の延長にいるのではないか?そう思い作った動画がこちら。昭和レトロなテイストでどこか懐かしいユニークな動画をかねひさ氏に作っていただきました!)
情報となるドキュメント(帳票)を配信する側は、配信が終われば作業としては完了なわけです。あとは受け取り側でがんばってくださいと。これが今の企業間データ流通です。しかしそれが一番困るんだ!と言っているのが調査結果。私は、相手が帳票を受け取った時に、いかにシステムに連携しやすくするか?そういうところをくみ取った配信、取引をマナーにしていきたいと考えています。本当に。
日本って「おもてなし」文化があるわけで、それを商取引にも転用する。そんなイメージです。そうすれば、「我々が配信する帳票にはちゃんとデジタルデータがついているので、これを御社側のシステムに連携してくれれば効率化できます!」って。弊社ではこれを「デジタル帳票」といっているのですが、まさにこのデジタル帳票で受取側に対するおもてなしの世界観を作るべきだ、インフラになっていくべきだ、と思っていて、2025年は全力でこの領域に注力していく予定です。こうご期待!ということで、今年もどうぞよろしくお願いします。
――年始から、今年もわくわくするような期待感あふれるお話をありがとうございました。インタビュー中は終始、手で様々な帳票の流れを表現されていた崎本さん。世の中の声から、日本全体をより便利な世界にしていきたい!企業間のデータ流通にも、おもてなし文化を根付かせたい!そういう想いが全身から伝わってくるようでした。2025年も実りあるニュースをお届けできますように、邁進いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
(広報 古荘)
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