創業20周年:ゆりかごから墓場まで。帳票と共に人生を歩む(?)覚悟をした2人を直撃インタビュー
人も企業も歴史あり。ウイングアーク1stは、2024年3月に創業20周年を迎えました。今回は1995年から帳票に向き合ってきたウイングアーク1stが、 そのノウハウを生かして提供する電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」の誕生の歩み、今後の展望を、長年製品を育ててきた2名に語ってもらいました。(聞き手:SVF開発 竹田)
リブランディングを経て誕生した「invoiceAgent」
――自己紹介をお願いします。
名護屋:2006年に入社し、SVF開発責任者、SPA開発責任者を歴任し、現在は帳票製品の企画・開発の経験を元に公共事業を担当しています。
四之宮:2016年に新卒で入社し、2020年まで関西で営業を担当していました。2021年にBusinessDocument事業部*へ移ってからは、戦略企画を担当しています。
――「invoiceAgent」が開発された背景を教えてください。
名護屋:もともと弊社は帳票基盤ソリューション「SVF」によって帳票を世の中に量産してきました。帳票を出力するだけでなく、それらを溜めて活用していくことも必要だということで「SVF PDF Archiver」が2013年にリリースされました。その後2017年に、「SPA」にリブランディングされた後、電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」に統合され、現在に至ります。
ウイングアーク1stならではのスピードと対応力で磨かれた製品
――「SVF PDF Archiver」、「SPA」、「invoiceAgent」に関わってきた中で印象に残っている出来事を教えてください。
名護屋:「SVF PDF Archiver」、のちの「SPA」は当初新潟にて10人くらいで開発していました。プロトタイプの段階では東京のメンバーも入りましたが、少人数の開発からスタートしていきましたね。
四之宮:「SPA」へのリブランド後は、さまざまな製品と連携できるということに大きな評価をいただく中、パートナー様やお客様の要望に対し、名護屋さんをはじめ開発の方に即座に対応していただきアップデートを重ねていったことで、ビジネスチャンスを広げることができました。文書管理だけでなく、配信もしたい、というニーズにも広く対応していただいたことが、今日のinvoiceAgentのコンセプトに繋がっているように思います。
名護屋:かなりのスピードで、バージョンアップの度に200〜300の機能追加を行っていましたね。それがパートナーやお客様にも喜んでいただけて売り上げにも反映されていったので、大変でしたが開発側のモチベーションも高く保てました。
――スピード感や対応力がすごいですね。
名護屋:お客様からの要望には「イエス」か「はい」で答えるという文化があった気がしますね(笑)「SVF PDF Archiver」リリース直後に、プレビュー機能は実装されていないのに販売パートナー様が誤ってお客様に「ある」といってお伝えしてしまったことがあり、夜中に呼び出されたこともありました。急いで開発、実装をしたことでお客様の課題を解決することができ、大変喜ばれました。このスピード感は黎明期ならではの部分もありますが、お客様の期待に応えることで自分たちのビジネスの幅を広げることができてきたと思います。
色褪せない特徴と、未来への展望
――お二人が考える「invoiceAgent」の誇れる特長を教えてください。
四之宮:1つ目は、さまざまなシステムと連携できるオープンな考え方です。これは「SPA」を販売しているときにパートナーが「すごい!何にでもつなげられる!」と、前のめりでお客様にさまざまなシステムへの連携を提案くださる場面に同席して改めて「これが価値なのだ」と気づきました。この連携へのオープンな考え方は「invoiceAgent」にもしっかり継がれています。2つ目は、自動仕分けの機能です。OCR、ファイル名、プロパティ値など、様々な項目をキーにして振り分けて配信までできるのは、強みです。
名護屋: 1つ目は文書管理としての機能の充実です。非常につくり込んであるところが強みです。2つ目は、フェデレーション機能です。オンプレミスとクラウドをつなぐことができるおもしろい機能なので、もっと使われてほしいと思っています。
――今後の「invoiceAgent」の展望を教えてください。
四之宮:「invoiceAgent」は企業間DXを推進するプラットフォームとして市場に浸透し、評価をいただけています。次の段階では、帳票を生むところから死ぬところまですべてのライフサイクルを管理できるようになっていくべきだと考えています。単にPDF化されるだけでなく、デジタルデータとして情報が取り出せて、他のシステムとも連携ができ、他社ともデータでやり取りできるというデジタル帳票基盤をより広く普及させていくことによって、日本全体のデジタル化を推進したいですね。
名護屋:四之宮さんの今の話を聞いて、私が2021年、役員に就任するタイミングで「帳票をゆりかごから墓場まで」とプレゼンしたのを思い出します。やはり、その考え方は今後もキーになると思います。それは民間企業だけではありません。現在、地方自治体や市町村のニーズにフィットした「invoiceAgent」のモジュール提供を推進しています。民間企業以上にまだまだ紙ベースの帳票類の電子化、そしてデータ流通を公共に馴染む形で提案、導入していくことで、真の公共DXを推進していきたいと考えています。
――ずばり、お二人にとって「invoiceAgent」とは?
四之宮:前身の「SPA」から考えると、右も左もわからない新入社員の頃から今に至るまでずっと一緒に育ってきたものですね。営業として初めて受注した案件も「SPA」でしたから。これからも一緒に成長していきたいです。
名護屋:前身製品を含めかれこれ10年ほど担当しているので、一区切りついて“育ったな”という印象があります。次の段階として製品開発だけでなく、適応範囲を広げる、ビジネスを拡張するという意味で“育てたい”という思いが湧いています。
――一緒に働きたいと思える人はどんな人でしょうか?
四之宮:「invoiceAgent」は日本のデジタル化を本気で目指すプロダクトサービスです。このビジョンに共感して、紙文化の根強い日本を本気で変えたい!と思う人、そのために次のトレンドは何かを自分で考えられる探究心のある人と働いてみたいですね。
名護屋:一緒に挑戦できる仲間を求めています。あくなき好奇心を持ち、挑戦を続けられる人、お待ちしています!
ーー普段なかなか聞くことが出来ない製品の歩みを始め、今後の展望など色々お伺いすることができ、貴重な機会になりました。invoiceAgentはSVFと関わりが深いので、一緒に頑張って行けたらなと思います!
名護屋さん、四之宮さん、ありがとうございました!
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