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健康な人も不健康な人も100%面談!「全員健康面談」舞台裏

先月、「健康経営銘柄」選定の嬉しいお知らせをnoteでも報告させていただきましたが、健康経営ネタで「これもすごいぞウイングアーク」を1つご紹介。弊社社員(メンバー)であれば認知度100%、そして健康でも不健康でも面談率100%の「全員健康面談」について、健康経営の推進部署「Wellness推進室」から産業保健師でもある立野さんにインタビューしました。
弊社ではおなじみのこの面談ですが、実は世の中的には驚異の面談率なんです。記事後半ではBMI30を超えた人にしか解禁されないスペシャルサポートも!(笑)ぜひ最後までご覧ください。


産業保健師と産業医のお仕事


ーー立野さん、簡単に自己紹介をお願いできますか。

立野:こんにちは、今日はよろしくお願いします。もともとは看護師として働いていたのですが、日々病院で患者さんに向き合う中、病気になる前の段階でのサポートや生活習慣に興味を持ち、産業保健師にキャリアチェンジしました。
産業保健師の仕事は、一般的には皆さんの健康診断の結果を見て、再検査指示が出ている方や数値改善が必要な方、休職者の方を対象とした生活習慣のヒアリングからアドバイスを行っています。学校の保健室の先生みたいなイメージをしていただくとわかりやすいかと思います。
 
ーー産業保健師って看護師でもあるのですね!ちなみに産業医とはどう違うのでしょうか?
立野:そうですね、産業保健師は看護師の資格が必須です。
産業医は、休職するかどうか、復職できるかどうかの就業判定を行う仕事もあり、従業員50人以上の企業では「必ず」設置しなければいけないと法律で定められています。これに違反すると企業は法的に罰せられます。弊社の産業医も月に3回勤務日があり、うち1回は「職場巡視」と言って必ず実際のオフィスをチェックしています。
一方、産業保健師は設置が法的には義務付けられてはいません。そのため、産業保健師を設置していない企業は多いのが実情です。その場合は、産業保健師を多く抱えている外部に委託しているケースが多いようです。
 

全員健康面談について


ーー「全員健康面談」の経緯を教えてください。
立野
:健康経営銘柄レポートを見ながらWellness推進室の鳥越さんが他社研究を行っていた際にヒントを得たと聞いています。全員健康面談は2020年のコロナ禍で始まった企画なのですが、コロナ前の弊社では、東京本社に「健康保健室」が物理的に設置されており、産業保健師の勤務日にその部屋に行くと会える仕組みでした。ただ大阪や仙台など地方在住のメンバーは毎回自らカレンダーから産業保健師面談を予約してオンライン面談しており、居住地で面談を受けられる手軽さに差が出てしまっていました。その課題感が「全員健康面談」という発想につながっています。

ーーまだオフィスに出社していた時代はそんな部屋があったのですね。実際に「全員健康面談」が始まってメンバーの反応はいかがでしたか?
立野
:当初は健康診断の再検査や生活習慣のアドバイスを目的として開始したのですが、蓋を開けてみると「リモートワークになりどうしたらいいかわかりません」といったコミュニケーションの悩み、メンタルの悩みも多かったのです。そこから「コミュニケーション」の課題解決も意識した全社ウォーキング大会等の企画が出てきました。

弊社メンバー対象の健康経営xコミュニケーションに関するアンケート結果

ーー立野さんは弊社にジョインされて実際に健康面談を担当されていますが、どのように感じていますか?
立野
:「全員健康面談」の事例はこれまで聞いたことがなく、「本当に可能なのか?!」と思っていたのが正直なところです(笑)昨年だと約700名のメンバーが対象なので、1人30分x毎月70名くらいの面談を実施しました。会社によっては10分程度の枠のところもある中、30分の枠で、健康でも不健康でも本当にメンバーが来てくれるのだろうか?と思っていました。実際やってみると100%の面談率で、枠もだいたい20分~25分くらい食事、運動、睡眠、飲酒、喫煙などのヒアリングをしお話ししていただけるので驚いています。
 
ーー毎月70名の面談って…けっこうですね。確かに社員数を12か月で割るとそうなりますが、ずっと面談し続けるのも大変そうです…1日はどのようなスケジュールなのでしょうか?

立野
:そうですね、面談そのものは1人30分なのですが事前準備の時間もありますので、日によって違いますがこんなかんじです。社内向け企画というのは、ちょうどいま企画しているものだと20~30代向けセミナーの企画があります。毎年ライフスタイル調査をやっているのですが20~30代の結果が非常に悪く、その改善企画です。今回は管理栄養士さんを呼んで選定メンバーの食事の写真を提供してもらい、写真から食事チェックをしていただくようなものを考えています。

ーーお昼はしゃぶしゃぶなんですか?!(笑)気になります、しゃぶしゃぶ。
立野
:しゃぶしゃぶが好きでよく食べています。野菜もとれますし、きのこを入れるのでコレステロールを下げる働きもあります。そしてお肉とお豆腐でタンパク質がとれます。おすすめですよ!

立野さんのしゃぶしゃぶランチ!

BMI30上限定スペシャルサポート「ナースサポート」驚異の効果!


立野:最後に昨夏から始めた「ナースサポート」について驚異の効果が出たので紹介させてください。BMI30以上の人を対象とし、健康診断の予約が入った対象のメンバーを呼び面談をし、健康診断の日までに生活習慣を見直す制度(基本3か月)です。一般的には特定保健指導といわれるものです。
面談では行動目標を一緒に立て、その後も2~3週間に1回面談でヒアリングします。
これが昨夏からの8か月で14名対象、そのうち9割が体重減少につながりました。平均―1.5㎏減、中には最大5.4㎏減も!

減量の効果やメリットは数々の検査数値の改善にもつながります。

ーーありがたすぎる無償サポートですね!行動目標とは例えばどのような目標なのでしょうか?

立野:その人の生活習慣によってカスタマイズしていますが例えばこんな感じです。

例)
・心拍数10秒=18回を目指して30分/日自転車かウォーキングを行う。
・夕食が21時以降になる場合は補食としておにぎり1個程度19時前後に食べる。
・アプリで食事を記録し、1日の摂取カロリーを2500kcal以下にする。

嬉しかったのは、卒業した方から「今後もぜひ継続して取り組みたいが自分1人で頑張れないから定期的に面談してほしい!」という声をいくつかいただいたことです。  

ーー効果に直結する面談の成果ですね!最後に一言いただけますか。
立野
:素直で勤勉な方が多い会社なので、これから一緒に健康づくりをがんばっていきましょう。お身体のことで気になる事がある方はいつでもご相談ください!    

ーー立野さん、ありがとうございました!    

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