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入社式もオンラインで ウイングアーク1stのリモート入社はこんなふうに行われた

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、引き続き、リモートワークを行っているウイングアーク1st。(今後の新型コロナウイルスに対する当社の対応についてはこちら

2月末から出社自粛の通達はあったのですが、3月26日に出社禁止に変更となりました。この数日後の4月1日は特別な日でした。3月に大学を卒業した新卒学生を迎える入社式の当日です。「内定を取り消された」「自宅待機を命じられた」という報道もありしたが、ウイングアーク1stでは、Zoomを使ったオンライン入社式を挙行、リモートでの研修期間に移行することとなりました。

急転直下の事態において苦心した点、あるいはよかった点、リモート研修の特徴などについて、People Success部(人事部)で新入社員研修を担当する冨永さんにお話を伺いました。

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▲オンライン入社式での集合写真

急遽決まったオンライン入社式はZoomのレクチャーから始まった

出社禁止の連絡が3月26日の夜でしたから、4月1日まで本当に数日しかなく、いまはまだ「とにかく大変だった」という記憶しかないのが正直なところです(苦笑)

オンラインでの入社式を行うことがきまってすぐに、もう1人の担当者と手分けをして、内定者23人全員に連絡を入れました。会社用PCは、入社後のオリエンテーションで渡す予定だったので、オンライン入社式にアクセスできる環境があるかなどの確認と、当時は、内定取り消しなどの不安なニュースも報道されていたので、ウイングアーク1stの方針を共有し、「安心してほしい」ということを伝えました。

当日は、Zoomが初めてだという人がほとんどで、まずはZoomの使い方をレクチャーからのスタートでした。本当に初歩的なところからで、最初はZoomアプリのダウンロードから。そのあと「カメラはオンに」、「スピーチが始まったらマイクはミュートに」など、入社式で必要な動作を教えました。

社長以下、役員のみなさんにウェルカムのメッセージを伝えてもらい、1時間くらいで終了しました。なかでもIT機材であふれたCTOの島澤さんの自宅の様子には、みんな衝撃を受けていました(笑)。

新入社員からの感想は、後日新入社員の座談会でお届けするとして、役員のみなさんからは「新しい取り組みでよかった」「意外とできるものですね」といった声があり、わりと好評だったと感じています。

ただ、やはり新入社員のみなさんにとっては、Zoomでのコミュニケーションに慣れていないこともあり、ぎこちなさもありました。最後に一言ずつ自己紹介をしてもらったのですが、表情が硬かったように思います。入社後、Zoomでのコミュニケーションが主になり、2週間くらいたって、やっと緊張が解けてきたようです。

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▲こちらはDEJIREN製品のメディア記者会見のときの島澤さん自宅の様子。年々増えるというモニター、今では30台ほどあるそうです(笑)

IT部門の協力で会社PCが迅速に自宅に

入社後は会社PCがないため、各自のPCで動画研修を観てもらうなどの調整が必要でした。出社禁止という状況の中でも、早い段階で自宅に会社PCを届けることができたのは、IT部門の協力のおかげで、これは本当に助かりました。綿密に組まれた3か月の研修プログラムも、急遽すべてオンラインプログラムに組み換えが必要でした。これも気の遠くなるような作業でしたが、なんとか間に合わせています。

困った点といえば、これから引っ越しを終えて、ネットワーク環境を整備する予定だったメンバーがいたこともあり、オンライン研修への参加もスマホのテザリングやポケットWi-Fi利用もあり、ネットワークがつながりづらいこと。また、連絡事項はメールなどなので問題ありませんが、もともと入社誓約書のような、紙で受け取る予定だった書類もあり、そういった書類のPDF化などもリモートでの説明が必要です。そばにいて「これはこうだよ」というとすぐできるので、オンラインのやりづらさを実感するのはこういう時ですね。

積極的に勉強やセルフマネジメントに取り組む姿に成長を実感

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新入社員のほうも会社の雰囲気がわからないから不安だったでしょう。それでも、日がたつにつれて、自分のペースで動画の学習を進めることができるようになど良い変化も多くあります。
また、自粛期間をどうすごしていくか、「リフレッシュするにはどうすればいいか」や「どうすれば集中が続くか」、「効率的な自習の進め方」といったセルフマネジメントについても考えていて、意欲的にすごく勉強している社員も少なくありません。質問や発言も増えたように思います。

こうした状況なので、今年は各部署への配属が5月中旬~6月とずいぶん早まりました。例年は半年のじっくりと研修をうけた後に配属しているので、「先輩と同じだけの教育を受けていないので大丈夫かな」との不安もあるようです。でもそれは「今年の新人はできないといわれたくない」というガッツの裏返し。心強いですね。

リモート入社ならでは 「同期の絆」の深め方とは

リアルで会わないので、同期の仲が深まるのはやっぱり遅めですね。リアルな研修で発生するような雑談がなかったり、オンラインだと発言のタイミングに慣れなかったりなどで、同期の一体感が生まれるまでに時間がかかったように最初は心配しましたが、自分たちで企画して「オンライン飲み会」を開催したりしているので、こちらが心配しすぎだったのかもしれません。開発職のメンバーは毎日なにかしら顔を合わせるようにしていたみたいですし、営業職メンバーも早い段階で始めていたと後から聞きました。コミュニケーションを積極的にとってくれているのはありがたいですね。

倒れるメンバーがいないのがリモート入社の長所!?

オンラインでよかった点もあるんです。それは体力をセーブできること。毎年、4月の後半くらいから体調に不安を抱えるメンバーもいるんです。慣れない電車での通勤や緊張で疲れちゃうんでしょうね。でもオンラインだと体力が温存されるのか、毎日ちゃんと9時半の朝礼に全員そろってくれて、こちらとしても安心します。

これまでにない新入社員受け入れで正直胃がキリキリするような日々もありましたが、個人面談や毎日の朝礼、夕礼に時間を割いてくれてうれしいと言ってくれることもあって。そんなふうに思ってもらえることは自分自身もうれしいですし、時間が経ったら「あの時こんなふうにできたな」ときっと役立つと思っています。オンライン入社が今後どうなるかは、これからさらに様子を見なければわかりませんが、リアル研修の良さもあるので、両者の良い点をとるハイブリッドスタイルになって行くのかなと思います。

新入社員たちはイレギュラーな状況においても、しっかりと学び、これからの業務に期待を抱いているようです。今後、オンライン入社が一般化するかどうかはわかりませんが、どんな状況でも立ち止まることなく、社会人への一歩を踏み出すことは可能だということが、明らかになったといえるのではないでしょうか。

新入社員のみなさんの奮闘はまた別の機会にお届けします。ぜひおたのしみに。

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