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定例セミナーよりも難易度の高い共催セミナーをオンラインで開催するという前例のないチャレンジ

前回の記事では、ウイングアーク1stが開催している数多くの定例セミナーをいかにしてオンライン化したのかを紹介しましたが、我々のイベントは定例セミナーのみではなく、マーケティング本部が独自に企画したり、パートナー企業と一緒に開催する共催セミナーもあります。数で言うと毎月20回以上開催されている定例セミナーの方が圧倒的に多いのですが、共催セミナーの数もそれなりに多く、去年だけでも100回以上開催しています。今回は共催セミナーをオンライン化するまでの道のりについて共催セミナーの企画・運営を担当している加藤まりさん、通称かとまりさんに話を聞きました。

共催セミナーをオンライン化するまでの道のり

加藤:初めて運営したオンライン共催セミナーは4月15日に開催したSlack社とのセミナーでした。刻々と社会の状況が変わる中で、関係する企業の方針や参加者の安全も考慮し、先を見据えた意思決定をしていく必要もあり、たくさんの挑戦がありました。

このイベントは、もともとオフラインで行う予定で企画していたイベントでした。コロナの影響でオフラインでは開催できなくなったので、田中が作っていた配信プラットフォームにこのセミナーをそのまま載せて配信しようということになりました。

Slackとウイングアーク1st製品を使っている方々をゲストに呼んで登壇してもらう、という企画だったのですが、いざオンラインでセミナーを開催するとなった時に、講師の人は自宅から喋るのか、スタジオを用意するのか、オフィスに来てもらうのか、マイクや回線をどうするのか、当日の流れをどうするのか、など先回りして考えておかなくてはならない事が数多くありました。

Zoomのウェビナーを使って配信を行うことは決まっていたのですが、まだその当時は、自宅から登壇という選択肢が今ほど一般的ではなかったので、登壇者がどこかに集まり、対談形式でセミナーを進行し、その配信を行う、というのも選択肢にありました。

最終的には全員自宅から配信を行う、ということに落ち着きましたが、自宅からとなると、登壇者のみなさんにもZoom ウェビナーにログインしてもらって操作してもらう必要が生じます。自分でも初めて使うツールの操作方法のレクチャーを含めたリハーサルでは、オフラインの時とは勝手が違って戸惑ったのを覚えています。またマイクによっては音が小さかったり聞き取りづらかったりするので音質の問題を解決するのにも苦労しました。(最終的には問題のあったマイクを登壇者の方が新調してくれることで解決しました。)

この企画自体は1月下旬にスタートし、刻一刻と状況が変わりつつある3月にあらゆる決断をしなくてはいけませんでした。そういう意味では、共催する相手がリモートワークにぴったりのソリューションを持っているSlack社だったことはタイムリーでした。また登壇者も比較的ITリテラシーの高い方たちが多く、オンラインセミナーという形態が受け入れられやすかったのも救いでした。

セミナーは無事に成功し、終了後には、「参加するのは初めてだったけど心地よく拝聴しました」「今回のようなZoomでのセミナーを今後も開催して欲しいです。出向かなくても参加できることがとてもメリットだと感じています」「オンラインでのセミナー、パネルディスカッションも問題なくできることが体験できてたいへんよかったです」「開催場所への移動負担がなくなることにより敷居が下がり、非常に参加しやすくなりました」など、ポジティブなフィードバックを多数受け取りました。

オンラインセミナーはまだまだ進化する!?そんな中でのオフラインセミナーの役割は?

オンラインセミナーと言っても、やっている内容にさほど大きな違いはなくて、従来のオフラインセミナーのフォーマットを踏襲したもの、つまりパワポを見せながら話すなどオフラインでやっていたことをそのままオンラインに移植しただけという感じがまだ主流です。オンラインならではのもっと効率的な見せ方があるはずなので、時を重ねていくうちにオンラインセミナーという領域が独自の発展を遂げていくのでは、と個人的には期待しています。

一方でオフラインセミナーはプレミア感を出すものになっていくのではないかと思っています。「わざわざ集まることに特典がある」とか、「ここでしかできない話を録音録画禁止の状態でする」とか。田中が言っていたセミナーで実機に触る、というのもその一つだと思います。

オンラインへの移行は一つのチャレンジでしたが、企画から運営までやってみたらなんとかやり遂げることができました。次のチャレンジとしてはいかにしてオンラインに最適化した企画を作るか、ですかね。こういう変化を基本的には多くの人が前向きに捉えているように感じますし、多くの人を巻き込んだり、巻き込まれたりしながらチャレンジを続けていきたいと思っています。

(田川)

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