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HRテクノロジーと「見える化」

こんにちは、PR担当の古荘です。先日、来春卒業予定の大学生の就職内定率(10/1時点)が69.8%で前年同期比7.0ポイントも下がったことが報道されていました。なかなか厳しい状況ですが、この逆境がチャンスになることを、祈るばかりです。 

なかなかたどり着けない情報

さて、大学生の就職活動においてはもちろん、社会人になってからも転職する人もそうでない人も、一度は自分のやってみたい仕事は何なのか、その職業において必要なスキルと、自分のスキルが合っているか、そしてその間のギャップについて、考えたことがあるのではないでしょうか。そこにギャップがある場合は、例えば資格が必要な職種であれば、その資格を取るための勉強をして取得することを目指す、といった感じでしょうか。けれどもほとんどの場合、その職種にはどういったスキルが求められて、業務範囲はどこからどこまでなのか、自分の評価者や組織からどういったレベルのものを求められているのか、そういった一番知りたいはずの情報に、なかなかたどり着くことができません。
そこで登場する言葉が、最近よく聞くようになった「ジョブ定義」です。リモートワークの加速により、このジョブ定義に注目が集まっているのです。
なぜ、ジョブ定義なのか、これをどう活用すると、なにがどう変わるのか、今回は弊社で1番この界隈の話に詳しい人物である人事ソリューション・エヴァンジェリストの民岡の取り組みを紹介したいと思います。民岡は、ジョブ定義やスキル・コンピテンシー定義を実直に行うことによって、人事領域におけるデータ活用を促進させるための啓蒙活動を主としており、エヴァンジェリストと名乗るくらい、パワフルに活動中。最近では、民岡のnoteが、なんとLinked-in編集部から記事が推薦されるほど!

「カーナビには、地図情報が不可欠」と同じ

ではタイトルにも入れた、いわゆる人事領域のテクノロジー「HRテクノロジー」とジョブ定義ってどのような関係性なのでしょうか。民岡曰く「カーナビを活用するためには中に地図情報が入っていなければならないのと同じ」だそう。つまりジョブ定義やスキル・コンピテンシーなくして、HRテクノロジーは始まらないとのこと。そうした定義は、ストレッチ性を持たせた「未来予想図」として1on1などで今の状況と照合していく、といったところでしょうか。わくわくしますね!そういうHRテクノロジーが普及したら、みんなどうなるのでしょうか?気になります!

モチベーション迷子でも!「見える化」で自己認識につながる(かもしれない)

ウイングアーク1stでは、このジョブ定義を見える化して、実験的に一部の1on1で試行しています。弊社はBI(ビジネスインテリジェンス)ツール「MotionBoard」という製品を開発・提供していることもあり、社内限定ではありますが「ジョブ定義ボード」なるものが存在しているのです。MotionBoardのキャッチコピー「データを集約・可視化、アクションにつなげるBIダッシュボード」の通り、このボードによって可視化=見える化される「やるべきこと」や「目指したい、ありたい姿」に向かって「どうアクションしたらいいのか」につながる示唆を得られやすいという点で、大いに意義があると私は感じています。「自分がどういう成長をしたらいいのかわからない!」というモチベーション迷子の方、いませんか?そういう方にも、1on1で成長の仕方を明確にできるかもしれない、話を聞くほうもアドバイスに説得力が増すかもしれない、そういう期待があります。

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▲ジョブ定義ボードのサンプル

実際にこのボードを使って1on1をしている社員からは、「1on1で『どうしたいの?』とざっくり聞くより、会話の入り口が楽になる」「『自分はこういう人間なのか』 『こういう役割なのか』といった自己認識につながる」といったポジティブな声が挙がっています。注力するコンピテンシー(行動特性)に対して、ジョブ定義ボードに記載されている能力開発のヒントを参考にしつつ取り組んでいく過程で、自分の考えを棚卸しやすいそうです。(社内の方、みなさん使えるボードですので、気になった方はぜひSelecaoのページへアクセスしてみてください!)

仕事におけるジョブ定義のみならず、人生の各段階にも、定義、未来予想図、そして1on1でのフィードバックが欲しいと思ってしまうのは私だけでしょうか。笑