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自らが選んで「ここにいたい」と思える職場にするために動き出した次代を担うメンバーたち

データとテクノロジーを生業とするウイングアーク1stは「やってみたい」の意思が尊重されるため、目的別のプロジェクトがフットワークよく立ち上がる企業風土がある。けれども、プロジェクト化したとて、業務外でかかわることが多く、継続していくには持久力も必要になる。

そんな中、営業職の次代を担うメンバーで構成された「“エンゲージメント”向上プロジェクト(以下、PJ)、Selecao(セレソン)」が2019年の5月にスタートし、2年目を迎えた。そこでPJリーダーの渡辺 夏生さんとこの1年を振り返りながら、これからのことをうかがいました。

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Selecaoって何ですか?

Selecaoは、自分たちの働き方を自分たちで考え、「働く、を切り開いていこう」と20代を中心とした営業職10名で構成されている社内PJです。なんとなく「今いる職場」だからという理由で企業に属することは簡単ですが、あえて、自らが選んで「ここにいたい」と思える職場にするために動き出しました。

Selecaoの由来は、ポルトガル語で「代表、選ばれた存在」という意味で、ポルトガルでヒーロー職となるサッカーでは国の代表選手を意味しています。ウイングアーク1stで働く誰もが会社の代表であり、社員1人ひとりの総合力を高めた強い組織づくりを引っ張っていきたい、という想いで「Selecao」と名付けました。

新入社員や中途採用者のつながりからジョブ定義まで、全てがつながる活動

営業職は売上を求められるので、数字に追われがちです。けれど、会社から「これをやってください」と指示をうけて動くのだけではなく、それぞれが熱量を持って進めていることが、結果的に会社の利益につながる働き方もあるのでは?と、「個」の自立したあり方を探して言葉(言語化)にする活動をしています。

例えば、テレワーク時代の評価やボトムアップスタイル、360度賞賛できる文化作り、またこういった事を下支えする仕組みや、ジョブ定義なども形にしよう、と取り組んでいます。

あと、中途採用者の方の紹介活動なども。特にリモートワークとなった今は、社内で偶然すれ違う、ということもないので、みんなのリアルな声が拾える機会を増やしていますし、そこから「じゃ、次これをやってみようか」というアイデアも生まれます。
アレもコレもと多くの取組みですが、全てが繋がっていて削ることができない要素と思い全てにチャレンジしています。

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▲中途社員の紹介活動のひとコマ。リモートでは、入社後にお互いが知り合える機会も少ないので、「人となり」を知ってもらう機会としてお昼の時間を利用して、オンライン自己紹介セッションが定期的に開催されている。セッション冒頭のアイスブレイクでは、ショートコントなどもあり、既存社員からの「熱烈歓迎」っぷりが伝わってくる。発表者も個性あるプレゼンテーションでまさに「人となり」が伝わる時間となっている。(こちらはPPTを駆使してドラゴンクエスト風の自己紹介で終了後は拍手喝采でした!)

“エンゲージメント”に着目したのはなぜですか?

そもそも・・・からなのですが、成長に対する停滞感で迷路に入ったことがエンゲージメントを考えるきっかけでした。この夏で僕は29歳ですが、社会人としてお客様にも難なく対応できるようになったものの、自分はなんのために働くのだっけ?将来はどうなってくのだろう?営業職を続けて正しいのか?と考えるようになりました。幸いなことに営業としての数字は達成できるようになったものの、モチベーションは高いとは言えなくなっていました。

大学を卒業した時は、ウイングアーク1stの人に憧れて入社したのですが「人が好き」というだけでは、働くことの根本理由には値しない、と経験を重ねていく中で、自分の「働く」の価値観が変わりました。

会社を利用して自分たちの価値を高めたいし、仕事に対しての充実した状態が保てるよう、モヤモヤの解消を目指したいのもあって「社員幸福度=エンゲージメント」の向上に着目しました。幸福の感じ方は人それぞれですが、同じ仲間が「自分にとっての幸せ」を増やしてもらえたらな、と。

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▲Selecaoが目指すエンゲージメント
(株)アトラエ資料より

プロジェクトを実施していてわかった「やっぱり会社が好き」

言葉にする、想いを伝える、調整ごとなど難しいなぁ、と痛感していますが、これまでは見えてなかったものが見えてきました。気づきが増えて刺激的です。

自分のモチベーションは、このプロジェクトを成し遂げて結果が生まれた時に、「メンバーがビジネスパーソンとして成長していること」に期待しながらチャレンジしています。

プロジェクトメンバーにも「辛くなったらやめようね」とは言っているものの、ひとりも脱退することなく活動を継続しています。
で、見えてきたものは「やっぱり会社が好き」という感情でした。

これから僕たちの時代は「自律」だと思っています。与えられた役割は飛び越えて、ビジネスをがむしゃらに創れる人です。営業職を軽く越えて、事業を立ち上げたり、他部門を立ち上げたり、と身近な社内の先輩をモデルにしています。

そのために、自分に必要なものは何か?展開したいビジネスは何か?を考えるきっかけを営業職のみんなに提供できるようになれれば良いな、と思っています。

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▲Selecaoのサイト。メンバーが中心になって、様々なノウハウや知識をまとめている。

仲間に向けて

まだ道半ばですが、何でも良いので、セレソンの取り組みに参加することが、仕事との関わりの中での「幸せ」を考えるきっかけになるよう取り組んで行きたいと思っています。たとえ会社を退職したとしても、新しい環境でも活躍してもらい、かっこいい社会人として繋がっていける関係ができれば、と思っています。

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