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「入社して2ヶ月経過したはずなのにまだ出社したことがない」という未曾有の事態に直面している今年の新入社員。彼らはこの状況をどのように受け止めているのか?

「入社して2ヶ月経過したはずなのにまだ出社したことがない」という未曾有の事態に直面している今年の新入社員。これはつまり、毎朝の通勤で満員電車にため息をついたり、オフィス生活に戸惑ったり、研修中に他の社員に好印象を残して覚えてもらったり、新人歓迎会で飲み過ぎて上司の上司に絡んでしまったり、業務上は接点がないけど時々エレベータで一緒になるなんだかかっこいい先輩に憧れたり、社会人としてこの服装やマナーは正しいのだろうか、という漠然とした不安にかられたり、新入社員が新入社員らしくあるべきために経験することであったほとんどが体験できていない、ということを意味します。

しかし、外野にいる我々が勝手な視点と余計な気遣いで彼らのことを心配したり、羨ましがったりすることはできますが、当の本人たちはどんな風にこの状況を受け止めているのでしょうか?4月入社のフレッシュな5人に直接聞いてみました!

今回お話を聞かせてもらったのは、営業部に配属されることになった大沼さん、SEとして入社した瀬戸さん、佐野さん、開発部所属の仲井さん、地引さんです。

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Q. 入社してからまだ一度も出社していない状態で社会人生活が始まったことをどんな風に受け止めていますか?

瀬戸さん:入社したらガラッと環境が変わって「社会人は大変」という実感がすぐに湧くかと思っていたので、ちょっと拍子抜けというか、本当に自分が成長できているのかいまいち確信が持てない部分があり、どこかまだ学生生活の延長のような感じから抜け出せないでいます。なので、いざ出社したときにどうなるのかな、という漠然とした不安はあります。人間関係とかまだ全然イメージつかないですし。関西から東京に引っ越したばかりなのですが、今は関西の実家でリモートワークをしているので余計に気持ちに区切りが付いていないのかもしれません。

佐野さん:4月1日から社会人になりました、と言っても家での生活が続いているだけなのでうまく区切りがつけられていない気もしますが、こんな状況なのでリモートワークができているというのは本当にありがたいことだと思っています。今のこの時期は学生から社会人にゆっくりと移行できる準備期間として捉えています。9時から6時まで働く、というスケジュールにも少しずつ慣れることができたので結果的には良かったのではないかと、前向きに考えています。

大沼さん:大学の卒業式もコロナの影響で中止になってしまったので、そもそも大学生を終えたという実感がないままに社会人生活が始まってしまいました。気持ちの整理がつかないままに研修が始まったのですが、製品のことを学び始めてからようやくウイングアーク1stの一員になれたのだな、という実感が芽生えてきました。製品についてはそうですが、去年入社した先輩方が学んでいたであろう社会人としての立ち振る舞いなどを実践していく、という面では遅れを取っているのではないか、と思ってしまったり、今後出社するようになったときにうまくやっていけるのかな、という不安感は少なからずあります。

仲井さん:職種にもよるとは思いますが、僕は特に問題はないと感じています。僕は開発なのですが、リモートワークになっても業務に支障はない、という人が開発にはたくさんいます。通勤時間もないので自分の時間をフルに使えますし、家から出ないので健康管理もやりやすいと思います。問題がない、というかむしろリモートワークで働くのがベストの状態なのでは、とすら思い始めています。

地引さん:私の大学も卒業式が中止になったので明確な区切りがないまま社会人生活が始まったのですが、私の場合は4月に新潟から東京に引っ越してきたばかりだったので環境という意味では変化はありました。ですが、いきなりリモートワークだったので、こんなに急いで引っ越してこなくてもよかったのでは?と思ってしまう部分もあります(笑)。引っ越してきてすぐに仕事も激務になり生活が180度変わる、というわけではなくゆるやかに移行できる感じになったのは正直少しほっとしました。

Q. 同期同士のコミュニケーションという部分ではどうですか?そもそも実際に会ったことはあるのでしょうか?

内定式集合写真②役員と

▲2019年9月の内定式の際の集合写真

大沼さん:入社前に同期メンバーとは、内定式のときに一度だけ会ったことがあります。研修は営業とSEとTSとマーケティングの配属の人たちは一緒に受けていて、開発の人たちは完全に別になっています。同期同士のコミュニケーションという点では、製品説明を受けた後にSEの人にZoomで質問をして詳しく教えてもらったりとかは普通にあります。

仲井さん:開発の同期の人たちとの交流はありますが、それ以外のメンバーとのやりとりは基本的に今のところないです。

瀬戸さん:同期とは研修の感想を言い合ったり、どの製品を担当したいかについて話し合ったり、先輩が優しい、とかの情報交換をしたり、自分は関西出身なので東京のオススメスポットを同期に聞いたり、と普通に雑談したりもしています。

佐野さん:SEの場合は先輩とのオンライン飲み会とかもあるのですが、その後に同期だけ残って感想を言い合ったり、雑談をしたりしています。他の職種の人たちとはあまり接点がないですが、コミュニケーションツールもZoomやLINEなど複数あるので、リアルに接する方がコミュニケーション量は多いかもしれませんが、同じSEチームの人たちとはそれなりにコミュニケーションが取れていると思います。

Q. 実際にオフィスで仕事をするようになったら、オフィスでどんなことをしたいですか?そもそもオフィスに自分のデスクは欲しいですか?

佐野さん:私は学生時代研究室に入っていたのですが、研究室がある意味第二の自宅のようになっていて、必要なものは自分のデスクに全て揃っている状態でした。なので、オフィスでも同じように自分のデスクを過ごしやすい空間にしておきたいです。ウイングアーク1stのオフィスは就職活動中にちらっと見ただけなので、そもそも実際のオフィスがどんな雰囲気で、みなさんがどんな風に仕事をしているのかもまだわからないですが長い時間をそこで過ごすことになるのでなるべく快適に仕上げたいですね(笑)。早く自分のデスクが欲しいです。

仲井さん:僕は開発なのでモニターがたくさんある環境が欲しいです。今は支給されたノートパソコンの画面1つだけで苦しい思いをしています(笑)。理想を言うと画面が3つくらいあるといいですね。研修だけでも場合によっては4つくらいウィンドウを開いて作業するのでだいぶ切り替え作業に手間取っています。

大沼さん:営業職にデスクが必要なのかどうかは今の段階ではちょっとわからないですが、自分が思い描いていた社会人ライフには自分用のデスクがあったので、あってくれた方が社会人としての自分をイメージしやすいというか実感が湧いてくる気はします。

Q. ウイングアーク1stという会社、あるいはウイングアークで働いている人たちに対してどんなイメージを持っていますか?

瀬戸さん:行動力のある会社だと思っています。たとえば全社員のリモートワークに切り替える、という今回の対応もそうですけど、世の中の流れにちゃんと対応できているという印象です。大学の同級生が就職した会社の様子を聞くと全ての業務をリモートワークに切り替えられている会社は多くないイメージなので余計にそう思ったのかもしれません。人間関係に関してはまだ出社していないのでよくわかりませんが、役員の方々と接したときに風通しの良さそうな会社だな、と感じました。

大沼さん:何事も積極的に自分からやることが大事、という信念を持っている人が多く、行動力が求められる会社という印象を持っています。

佐野さん:BI(ビジネス・インテリジェンス(Business Intelligence))研修などは入社2年目の先輩たちが教えてくれたりすることもあり、一年でこんなに任せてもらえるのか、とか、こんなことまでできるようになるのか、と言う部分が具体例として見せてもらえるので、将来の自分がそんな風になれるように頑張ろう、という気持ちになります。先輩方もオンライン越しですけどステキな人たちが多いな、という印象を持っています。

仲井さん:開発はもう配属が決まったので、部内のことが少しずつわかってきたところです。自分はSPF、あ、いや、SVF(帳票基盤ソリューション)なのですが、SVFの部署内では勤続年数に関係なく割とフラットに発言できる組織というイメージを持っています。新卒でも意見を言える環境だと思いますし、質問をすると壁なく答えてもらえるので部署内の風通しは良さそうだな、と感じています。技術者同士だから成立する部分もあるのかもしれないですけど、コミュニケーションに関して壁は感じていないです。リモート環境の方がチャットとかでの質問はしやすいので、質問が多すぎて質問対応に先輩方はもしかしたら困っているかもしれません(笑)。

Q. 会ったことがない人たちとオンライン経由でやりとりする際に気をつけていることはありますか?

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大沼さん:オンラインだと基本一人ずつ話すことになるので、他の人が話せなくなってしまわないようにできるだけ手短に話すように気をつけています。

佐野さん:話し出すタイミングが難しいので、ワンテンポ待ってから話す習慣がつきました。他の人が話さないのを確認して話し出すことが多いですね。

瀬戸さん:普通の飲み会だと話が合った人同士で集まって会話を続けることが多いですけど、オンラインだとそれがないのでみんなに共通の話題のみに限定されてしまいます。その分、話す内容には気をつけています。参加人数が増えれば増えるほど本音で話すのが難しくなる印象です。

地引さん:エチケットというわけではないですけど、退出するタイミングがいつも難しい気がします。真っ先に自分が退出するとなんだか心象がよくない気がして。。。他の参加者が退出するのを待ってから空気を読んでから出ようとしてしまいます。

Q. 通勤がない生活をどう受け止めていますか?ぶっちゃけ出社したいですか?

仲井さん:オフィスには行きたい気持ちはありますけど、通勤はできればしたくないです。開発は自宅勤務がメインになってくる流れになってきているので、自宅用のモニターなども支給される予定になっています。自宅で仕事環境が整ってしまえば出社する必要を感じないので、月2回くらいの出社でもいいかな、と個人的には思っています。

地引さん:私もそうですね。あまり早起きが得意ではないので(笑)。週二回くらい出社するのがちょうどいいかもしれないです。

瀬戸さん:今はリモートなので8時過ぎに起きていますが、通勤を考えると7時くらいには起きないといけなくなるので、しなくて良いのであれば通勤したくないな、と思ってしまう部分は私もあります。今はよく眠れています。週1回くらいの出社が理想です(笑)。

佐野さん:今は私も毎日ちゃんと眠れているのですが、通勤時間によって削られるのは睡眠時間だと思うので、通勤が始まると睡眠不足になりがちになるかもしれません。でも週に3回くらいは出社してもよい気がします。

大沼さん:私も週3回くらいですかね。

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▲インタビューと同じ頃に全社で実施されたアンケートでの多数派は「週1-2回は出社したい」でした

Q. 今後、働き方はどんな風に変わっていくと思いますか?

佐野さん:東京の通勤電車は問題視されているので、テレワークはもっと浸透するのかな、と思います。毎日会社に行くっていうのはなくなるのでは、と個人的には思っています。会議とかはテレワークでも十分できると思いますけど、その一方でリアルに時間を共有するメリットもあると思っています。メリット・デメリットを明確にして都度ベストな選択をしていくことで効率化は図れるのではないでしょうか。私は対面の方が個人的には好きなので、対面で会って仲良くなってからオンラインでやりとりする、あるいは一緒に飲みにいくなどを自分で選択できるのが理想です。

大沼さん:私は職種によって変わってくるかな、と思っています。私は営業なので、SEや開発の人と比べると在宅で全てが完結する仕事ではないだろうな、というイメージはあります。

地引さん:私もテレワークはもっと進むかな、と思います。緊急事態宣言が解除されたときにテレワーク制度を導入した会社の人たちが一斉に通勤を始めるとも思えないです。働き方自体がこれまでよりも柔軟になっていくのでは、と思っています。

瀬戸さん:仕事をプライベートの境目がもっとはっきりしてきて、仕事の人たちと付き合いで飲むこととかはなくなるのでは?ではと思っています。より合理的になっていくというか。

Q. 初任給でどんなものを買いましたか?

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仲井さん:リモートワークということもあって家の中をできるだけ快適にしようと思い、人が駄目になるとして有名なソファ「Yogibo Max」を 買いました。想像以上に大きくて満足しています。

瀬戸さん:私はグレイのスーツを買いました。リクルートスーツ以外のスーツが着てみたかったので。出社していないのでまだ一度も着られていません(笑)。

大沼さん:私はノイズキャンセリング機能が付いたインイヤーヘッドフォンAirPods Proを買いました。学生時代は高くて買えなかったので。

地引さん:私は抽選が当たったのでリングフィットアドベンチャーを買いました!

佐野さん:まだ何も買っていないです。私は実際に手で触れてみてから買うかどうかを改めて考えたいタイプなので。欲しいものはいくらでもあるのですが、実際に店頭で見て触って買えるようになるまでは貯金しようと思っています。

まとめ:

最近の若い人たちはみな優秀である、というのはおじさんたちの間で近年まことしやかに囁かれている言葉なのですが、彼らと話しているとその言葉は間違っていないどころかむしろおじさんたちの方が彼らに色々教わった方が社会のためになるのではないか?という気持ちになるほどみなさんしっかりしている印象を受けました。

入社したからといって出社するとは限らない、という前代未聞の状況においても素早くその環境に順応しているだけでなく、その状況を前向きに捉え、別に出社しなくてもいいのではないか?と発言できる人材が増えてきたことは会社にとって、引いては日本社会のためによいことである気がしてなりません。ひと昔に新入社員がそんな言葉を口にしようものなら、昭和のおじさんたちがよってたかって「どの口がいーよるんや?もいっぺんいってみーや、こら。おお?わしがわかいころはのう。」と怖い顔をして責め立てたかもしれません、なんならその発言が引き金となり新人歓迎会のような場所で一発芸をやるハメになったかもしれません。根性を入れ直すという名目のもとに毎週日曜日の朝練の参加が義務付けられている野球部に無理やり入部させられていたかもしれません。しかし、良くも悪くも時代は変わったのです。

会社と社員の関係性、働き方、働くことの意味もこれからどんどんアップデートされていくでしょう。会社は社員が出社しなくてはならない義務を具現化した場所ではなく、むしろ社員が出社したいと思える居場所へ、と変化することが求められているのではないでしょうか。

最後になりましたが、新入社員のみなさんを心から歓迎したいと思います。ようこそウイングアーク1stへ!

これからも、おりをみて、新社員のみなさんの奮闘をお届けしたいと思います。

(田川)


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