〈初企画!〉CTO CROSS TALK ウイングアーク1st島澤CTO x Sansan 藤倉CTOがエンジニアのみなさんに愛と勇気をお届け!
みなさんこんにちは!先月オンラインでビジネスカンファレンス「updataNOW21」を開催しまして、データでビジネスをアップデートしたい多くの方(約14,000名!)にご覧いただきました、ありがとうございました!
さて今回は、updataNOW21の中でも異色のセッション「CTO CROSS TALK」を特別にレポートしていきます。おふたりのトークすべてを書き起こすとかなりのボリュームになってしまうため、ショートバージョンでお届けします。本編を動画で見たい!!という方は、本記事最下部にアーカイブ動画をご視聴いただけるリンクをご紹介していますのでそちらからご覧ください。
弊社のCTO島澤をご存じの方はもちろん、ご存じない方も、エンジニアを目指している学生さんもエンジニア歴40年のベテランさんも、「え?エンジニアって楽しすぎない?!」と思っていただける内容です。
そんな「CTO CROSS TALK」記念すべき第1回は、Sansan株式会社のCTO藤倉さん!シリコンバレーでの経験後、オンライン名刺サービスの展開でめきめきと知名度を上げていらっしゃるSansanにおいて、初期のサービス開発、立ち上げから活躍されてきた方です。
エンジニアになったきっかけ
このトークでは、某番組からインスピレーションを得て、会話カードを用意してゲストの藤倉さんに引いてもらい進行していきました。最初のカードは「エンジニアになったきっかけ」。
島澤さん:最初のトピックとしてはいい感じのカードを引きましたね!藤倉さんが技術者になったきっかけを教えてもらえますか?
藤倉さん:もともと趣味でコーディングを始めたきっかけが小学5年生頃にあり、それからほそぼそとコーディングをやっていたんです。機械いじりも好きで、大学進学時にロボット工学をやりたい!と思いその道へ。就職先もそういう系(ロボット工学が活かせるハードウェアエンジニア)がやりたいな、と思い面接まで行ったのですが、いざ行くと、ちょっと違うな‥と思っちゃったんですよね。ここでハードウェアエンジニアでなく、それまで趣味でコーディング書くのが好きだったし、自分にはソフトウェア系のエンジニアの方が合うんじゃないかと。そこで調べていくとシリコンバレーの存在も知ったんです。で、ハードウェア系のエンジニア職も内定もらっていたのですが、大学4年の ゴールデンウィークを過ぎたあたりに全部蹴って、もう1回就活をし、シリコンバレーに赴任するに至ったのです。
島澤さん:え、全部蹴ったんですね!それでソフトウェア系エンジニアの道に来られたんですね!どのくらいアメリカにいたんですか?
藤倉さん:2000年代の頭に足掛け5年くらいアメリカに行きました。
島澤さん:シリコンバレーの成長の原石だったころに現地にいたってことですね。何か印象的なトピックありますか?
藤倉さん:BtoBのビジネスで言うと、ちょうどSalesforceさんができたころくらいで、まだそんなに大きくない規模の本社があったりしましたね。Googleさんも今ほど巨大で有名ではなかった印象です。サーチエンジンもまだ黎明期ですね。
島澤さん:まさか今ほど進化するとはあの頃思いもしなかった、そんな時代でしたよね!
エンジニアが生み出す価値
島澤さん:次のテーマはこちら。エンジニアって、仕事を通して何かを生み出しているわけですが、本質的に生み出しているものっていろんな意見があると思います。藤倉さんはいかがですか?
藤倉さん:エンジニアとして自分が出したいなと思う価値は、「事業をどれだけ前に進められたか」、でしか評価はできないなと思います。もちろん手段として技術的なこともたくさんありますし、コーディングをしている瞬間であれば、生産物としてはコードがあるわけですが、最終的には事業やビジネスってうまくいくかどうか約束はされていないので、一生懸命やったところでうまくいかないということもありますけど、それもひっくるめて自分の成果になると思っています。事業が上手くいかなかったらビジネスサイドの責任であって、エンジニアの責任ではない、ということではないと。
島澤さん:それはすごく共感が沸くポイントです。「コードを書いている=エンジニアである」という考えを持たれている方がいらっしゃるかもしれませんが、私は、臭いかもしれないですけど、感動だと思うんですよ。いいもの作って、それが認められればビジネスになってくるし、ソフトウェアってゲームから基幹システムまでいろいろありますけど、どんなソフトウェアであっても「これいいよね!」というふうに思っていただけるかどうか。つまり、自分たちが作って売り出したものが、お客様にとって感動を与えるかどうか、がエンジニアたるもの本質だと考えています。そういう意味では画家と一緒かもしれないですね。
藤倉さん:UIやUX、特にモバイルアプリケーションがわかりやすいと思うのですが、ユーザーさんが直接触ってくれるものって感動を与えやすいし、それが接点になったりしますよね。バックエンド書いていても、同期処理を何ミリセック以内で終わらせないとユーザー体験が気持ち悪くなるとか、セキュリティ面でもユーザーさんにどれだけ安心感を与えられるか、ですよね。感動ってけっこう広い意味を持つ気がしますね。
島澤さん:もの作る立場にいると、自社はもちろん、他社プロダクトでもすごい考えられて作っているな~とディティールのこだわりに感動することが多いです。あとは病院でお医者さんと対面するときも、しっかり自分の事を考えて診てくれているときは感動しますけど、「あれ、バッチ処理されている?!」と感じるような時もあります。(笑)その時、「エンジニアの本質って心を持っているかどうか」がとても重要だなと思いましたね。人のためにやる、という意思なくしてエンジニアを名乗るべきではない、という持論があります。ちょっと臭い話になっちゃいましたね!(笑)
キタコレ!!と思った瞬間
藤倉さん:基本的に設計をしたりとか、抽象度が高いものを自分の中で考えて立体的な構造にして、コードに落とす場合にはそれが開発という行為になりますし、組織のためにやった場合には、組織のマネジメントになりますし、けっこう「設計」が好きなんです。この役割はどういう名づけがされるべきなのか…例えばクラスの名前やメソッド名、組織の中の責務名などあるのですが、こういうのがハマってワークした瞬間が「キタコレ!!」と思います。逆にハマらないと、設計しくってるな~と落ち込みますが(笑)
島澤さん:それめちゃめちゃわかります!オブジェクト指向って哲学めいたところがあり、プログラムって名前つけたりするのはかなり重要なんです。だから役割を決めるというのはプログラムにおいて本質の半分くらい持っているとおもうのですが、それでやってみてなんかしっくりこない…ってなるんですよね。でもしっくりくると、気分いいですよね!
藤倉さん:そうです、そうです!例えばユーザーって一般用語ですよね。でもみんなそれぞれ想像するユーザーって違いませんか?それをもっと定義づけしてドキュメントにするべきなのか、名前を変えるべきなのかなど、すでにある一般用語を名付ける時も注意が必要だなと思いますね。
島澤さん:お客さんを意識できているかどうか、がエンジニアの本質でもありますよね。リアルにお客さんのイメージをエンジニアの皆さんにも持ってほしいなと思います。
ちなみに私は最近のキタコレ!!はこれですね。IoT文房具「ミンティア発射機」。
(※毎年updataNOWでは、島澤さんによる自作のメカが登場します)
子どもの受験対策で子どもがあくびしたらミンティアが飛んでくるように作ったのですが、これが口に入った瞬間「キタコレ!!」でしたね。
ということで今日はPCを使ってMotionBoardの画面から起動、操作して、藤倉さんの口に入るかどうか、ライブ配信ですけど試してみたいと思います!
藤倉さん、口を開けていただいていいでしょうか・・・入るかどうかわかんないんですけど…
(↓中央のメカが藤倉さんの口をめがけてミンティアを発射する直前)
藤倉さん:アイテッ!!!
(ミンティアが藤倉さんの口から少しずれ、歯に当たってしまいました…)
島澤さん:すみません、本番に弱い子なんで…これだと全然だめですね、「キテナイコレ」ですね(笑)
ミンティアを打つ発射筒を作ったのですが、ミンティアをまっすぐ出すの、めちゃくちゃ難しいんですよ…(以下 中略、気になる方は動画を!)ミンティアを優しく、いかにスピンをかけずに送り出すか…これ実験で入ったとき、自宅のリビングで、40歳の大人がやったー!!!!!ってやってました。今入らなかったので説得力ないですが(笑)
みなさん、ぜひ楽しんで!!
藤倉さん:いろんな状況の方がいらっしゃると思いますが、エンジニアリングって楽しいじゃないですか。まずは楽しむのが重要です。初めてコードを書いてハローワールドて出たとき嬉しかったですよね、それを忘れないでいてほしいなと思います。その上で、成果を出す、世界に挑戦する、ユーザーのために何かを届ける、というのがあってほしいと思います。
島澤さん:ものづくりの本質ってそれなんですよ。楽しんでほしい。
藤倉さん:このメカなんて楽しみでしかない(笑)
島澤さん:いや、楽しいのですが、ここ数か月土日使って半分グロッキーになりながら製作しましたけどね(笑)ということで、ここで終わりにしたいと思います。みなさんありがとうございました!!
〈番外編〉
このトークのエンジニア本質論以上に盛り上がったかも?しれない?(笑) 島澤さんによる「コーラ水」トーク。Twitterでも視聴者からの反響が多く盛り上がっていました。
島澤さん説「エンジニアたるものコーラが必要かな、と。だいたい多い時だと6L飲むんですけど、コスパが悪いので最近はコーラを薄めて飲むように。だいたい4(水):1(コーラ)くらいで薄めて飲むと、けっこう、コーラなんですよ、ぜひ一回試してみてください!」
いかがでしょうか、このトーク、動画で見たくないですか??(笑)
40分ほどの時間でご覧いただけますので、気になった方はこちらよりアーカイブ動画をご視聴いただけます(要登録)
(PR古荘)