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未来の選択肢を想像し続けた20年

人も企業も歴史あり。ウイングアーク1stは、2024年3月に創業20周年を迎えました。20年目を迎え、当社代表取締役 社長執行役員 CEOの田中潤に想いを聞いてみました。


-ベンチャーからスタートし20年。どんな道のりの歩みでしたか?

私は「ベンチャー」という言葉が誤解されていると感じます。一般的に「会社を立ち上げ株を上場する」イメージがありますが、本来は「自分のビジョンで世の中を変革する」ことを指すと思っています。

当社の20年の成長は、まさにそんな「ベンチャースピリッツ」によって成し遂げられました。

例えば、国内トップシェア・約2万8000社の導入実績を持つ帳票基盤ソリューション「SVF」です。
以前は、誰かが数字を手入力して請求書をつくって紙で送付し、受け取った企業が再び会計システムに数字を打ち込む、といった極めて非効率的な作業が日本中で行われていました。しかし当社は企業間のデータを循環させることにより、この膨大な手間を省いています。

求めるものは「桁違い」

-成長を後押しするには何が必要でしょうか?

当社に「全員がチャレンジャー」という企業文化があることは大きいと思っています。

私はいくつも印象的なシーンを記憶しています。

例えば、企業の大量データを統合し活用するデータ分析基盤「Dr.Sum」で、1,000万件ものデータを数秒で処理する技術を開発した時のことです。我々が「これぞ世界一」と誇らしく思っていたその時、CTOが「でも100億件をまわしたら数分かかります。これを数秒にしたい」と口にしたのです。一同「えっ!?」となりましたが、その後、当社の技術陣はこれを実現しています。そして今はこの処理能力を活かし、例えば大手スーパーのプライベートブランドの開発現場で「何がどこでいつどれだけ売れたか」といった膨大なデータが活用されています。文字通り「桁違い」を求めるチャレンジが成功し、消費者によりよい商品が届くイノベーションが起きたのです。

ただし、これは我々だけの成果ではありません。当社のお客様が連携してくださって、初めて世の中が変わります。

そのために我々が大切にしているのが、当社のコアバリュー『Build the Trust』です。私のイメージは、当社がモーターとして動き出し、その動きが歯車によってお客様に伝わり、ひいては社会全体が動き始めるのです。これを可能とするためには、お客様と当社の思いがかみ合っていなければなりません。

ここでも印象的な思い出があります。当社の営業は、お客様から当社の製品とは関係ない相談を受けることが多いのです。営業も「この機能を持たせておけば、将来、今のデータと連携が可能です」などとアドバイスをしています。当社の人間が「共に変革を進める仲間」と思っていただいている、と感じた瞬間でした。

20年を節目に、構造的な問題を「ぶち破る」


-お客様との壁をなくし、一緒に変革できる仲間を大切にされてきたのですね?

重要です。加えて、私は変革に終わりはなく、もちろん現状に満足していません。

「第4次産業革命」はデータの活用によって起こります。例えば自治体が事業や子育てに補助金を出すとします。今は本当に事業や子育てに使われたかも明確にならず時に領収書が必要になりますが、帳票を核としたデータの連携が行われていれば、誰がいつ何にお金を使ったかが「見える化」され、税がより活用される世の中が来るかもしれません。

そんな歩みのなか、私は「20年」が大きな節目であると考えます。今まで当社はソフトウェアの企業として「データ×テクノロジーで社会におけるデータの価値を最大化し、より良い社会の実現を目指す」と表明してきました。
そして今後は、実際に世の中をどれだけ変えたかが問われる20年になると思うのです。

-では、何を変えるのでしょうか??

答えは「すべて」です。私は「テクノロジーによって変えられないものはない」と考えています。イコール、世の中にはまだ多数の課題があり、だからこそ我々の成長はここからなのです。当社の技術は今後も多くの無駄を削減し、データの活用に革新的な進化をもたらすでしょう。公共システムのインフラにもなりえるはずです。そして、このような構造的な問題をぶち破れば、我々の企業価値はとんでもないものになる!と思います。

世界はみんなで変えるものです。

株主の皆様、クライアントの皆様、当社に興味がある学生の皆様、そして、世界の変革を志すメンバー(社員)の皆さん。ぜひこれからも我々と一緒に、誰も見たことがない世界をつくってまいりましょう。


今後、noteで20周年特集のインタビューと企画を公開していく予定です。お楽しみに!

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20周年特設サイトを公開しています
https://corp.wingarc.com/20th/index.html

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