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グローバルオペレーション部はまるで起業したばかりのベンチャー企業!?

ウイングアーク1stは日本だけでなくオーストラリア、中国、シンガポールなどに海外拠点があり、それらの拠点を中心に海外事業を展開しています。海外で事業をするとなるとどうしても言語やビジネスカルチャー、生活慣習など超えて行かなくてはならないハードルが数多くあります。なので、誰かがそれを業務として行わなくてはならないわけですが、その機能を担っているのが今回取材したグローバルオペレーション部の方々です。今回の記事ではどんな人たちが、どんなミッションを掲げて業務に励んでいるのかをご紹介します!

今回は馬渕俊和さん、水沢奈々子さん、宮﨑卓さんの3名が取材に応じてくださいました。

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▲馬渕さん(上段左側)、水沢さん(上段右側)、宮﨑さん(下段左側)

グローバルオペレーション部はまるで起業仕立てのベンチャー企業!?

田川:早速ですが、グローバルオペレーション部というのは何をしている部署なのでしょうか?

馬渕:一言で言うと日本から海外拠点を支援する役割です。具体的には、一つは英語によるサポート提供です。それ以外では、ウイングアーク1stのシンガポール拠点における営業アシスタントや請求チームの人たちがやっている事務業務を一部請負、保守契約の見積書や請求書発行などの業務もやっています。他にも海外向けの契約書作成や手続き、海外のベンダーさんへのアウトソース依頼の取りまとめ、国内にあるドキュメント類などの情報を英語にして各拠点に提供するサービスなど、種々雑多な感じではありますが主な業務はそんな感じです。

海外拠点はそれぞれ規模や機能性に幅があります。自分たちで事務業務まで賄える拠点と、営業だけ、あるいは営業とプリセールスしかいないような拠点もあり、そういうところは日本側で手厚く支援する必要があります。なので、各拠点の必要性に応じて、日本側で色々動いているという感じです。

田川:そもそも海外には何拠点あるのでしょうか?

馬渕:ウイングアーク1stが現地法人としてやっているのはオーストラリア、上海、シンガポールの3拠点です。シンガポールに2名。上海は15人前後くらいの規模感ですね。上海は、日本から3人行っていて、あとはローカルの人です。

水沢:オーストラリア拠点はメルボルンにあります。規模感としては20人前後ですね。

田川:業務の流れとしてはどんな感じですか?

水沢:業務によるのですが、サポートに関しては日本と一緒でお客様から直接ウェブフォーム経由で問い合わせが来る、という形です。単純にそれが英語で行われている、というだけですね。基本的にはそれを一次受けで私たちが返答できる場合はそのまま返事をします。開発側に調査や確認が必要な場合はサポートチームにエスカレーションという形でお願いしています。

日本のサポートはMotionBoardやSVFなど製品単位で専門が分かれているのですが、グローバルオペレーション部の場合は3人で全ての製品を見ています。私たちのチームでは分担がMotionBoardと VyNDEX 、SVFとSPAとクラウド製品、という塩梅でかなりざっくりとしか分かれていません。なるべく自己解決率を高めるべく頑張っていますが、製品の使い方だけでなく、トラブルシューティングやシステム構成に関する問い合わせにすべて対応するのは正直なかなか難しいですね。

田川:チーム全体で何人いるのですか?またそれぞれの人の役割分担を教えてください。

馬渕:日本に5人です。役割分担、というのは明確にはなくて1人何役もこなしている感じです。強いて言えば、サポート周りは水沢さん中心、業務のオペレーション構築は宮﨑さん中心です。リードする人がある程度決まっているとは言っても、実際にはかなりの作業量があるので、全員で手を動かして業務を回しています。

起業したてのベンチャー企業だと社員5人くらいで何から何までやらなきゃいけない時期があるかと思いますが、そういう状態がずっと続く感じです。(笑)

ネイティブではない同士での独特な英語のやりとり

田川:グローバルチームならではの英語特有の問題とかもあるのでしょうか?

水沢:英語特有、というか、お客様はタイやシンガポール、インドネシアなどアジアの方がほとんどで彼らも英語のネイティブスピーカーではないので相手の主張がうまく理解できないことが頻繁にあります。文面だけのやりとりだと拉致があかないのでWeb会議で画面を見せながら説明をすることも多いですね。同じ言語の人たち同士のやりとりに比べるとそこら辺が結構独特だったりします。

宮﨑:相手の言っていることが理解できなくて「こういうことですか、それともこういうことですか」と聞き返すことは日常茶飯事です。

水沢:相手から来る文章はだいたい5行くらいしかないので、こちらで行間を読んで返信することになります。以前は、「これどういう意味だと思う?」と部内で相談しながら回答することもありましたが、最近は「こういう意味なのか、それともこういう意味なのか、もしそうだとしたらこうなのか」相手の書いてきた倍以上のテキストをこちらから戻すやりとりが割と普通です。それをこちらの推測が当たるまで繰り返す感じです。(笑)まあ、文章であれこれやりとりするよりも画像見せてもらうのが一番簡単です。

ウイングアーク1stの今後のグローバル展開について

田川:ウイングアーク1stのグローバルビジネスは今後拡大していくのでしょうか?

馬渕:グローバルビジネスを拡大したい、と頑張っています。海外でどういう戦い方をすると会社が成長できるのか、ビジネスモデルの見極めをこの1年、2年かけてやっていました。そのビジネスモデルを今度は実際にドライブしていく、というのが今期来期にかけてというタイミングです。つまり正念場に突入しようとしている形になります。

戦略は国によって少しずつ異なります。MotionBoardやSVFは特定の何かに使ってください、という製品ではなく、何にでも使えます、という類の製品ですが、海外でそういう製品を受け入れてもらうのは結構難しいです。オーストラリアは製品を特定の業種、業務向けにソリューション化して展開しています。シンガポールはまた別の戦略があり、すでにソリューションを持っているところにMotionBoardを組み込んでいく、というEmbedded(OEM)戦略を構想しています。つまり、MotionBoard単体ではなく、あるソリューションのパーツの一つとして拡販していくことになります。うまくいきそうなビジネスモデルを色々模索して行った結果、そういう形で進めることになりました。シンガポールのAzendian社との協業はその第一弾です。

田川:最後に、他の社員の方々に伝えたいメッセージがあれば教えてください!

馬渕:まだ小さい部署ではありますが、ウイングアーク1stが海外でローカル企業と対等に戦えるようなグローバル文化が根付いていくように、こちらから発信できるように心がけたいと思っています。現状では海外での売上は小さいですが、将来的には会社全体の売上の1割を海外で作れるようになりたいと考えています。

宮﨑:海外拠点の人たちが商材を売りやすい環境、販売に専念できる体制を作ることを行っているので、何をやっているのかわかりづらい部分もあるかと思うのですが、この記事を読んで、どんな部署なのかを知ってもらえると嬉しいです。

水沢:本社で成功している事例やプロセス、カスタマージャーニーやサポートのナレッジなど優れているところを見つけてそれを英語で発信していく、ということをもっと積極的にやっていきたいと思っています。日本でうまくいっているやり方を世界に向けて発信していくのが私たちのミッションだと思っていますし、海外拠点でも応用できそうな成功事例は是非ともどんどん共有してもらいたいと思っています。日本発のグローバル企業になるべく今後も頑張りたいです。

取材後記:

日本と海外の大きく2つに分けて考えがちですが、日本は1つの国を示す単語であるのに対して、「海外」という単語は何十、何百とある国が対象に含まれます。「英語でのサポート業務」という一言ではとてもくくりきれないほどの多種多様な業務がそこには含まれており、海外でビジネスが展開をしっかりと支えているのがこのグローバルオペレーション部である、ということを今回の取材で改めて感じ取ることができました。

ちなみに今回の取材で最も印象的だったのは海外の人の英語の発音に関する話をしていた文脈で水沢さんが言った「その方(インド系のお客様)の英語の巻き舌レベルは中程度だったのでなんとか意思疎通はうまくできました」という一言でした。(笑)

そんなわけで「体当たり取材シリーズ:となりは何をする部署ぞ!?」はまだまだ続きます!次回もお楽しみに!

(データのじかん編集部 田川)

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